FXで為替が動く4つの要因を解説!

今回はFXにおける為替の変動要因を4つ紹介します!

・FXをしているけどなかなかうまくいかない…
・市場が注目しているポイントを知りたい!
・ファンダメンタルズ分析の具体的な方法がしりたい。

こういった方はぜひ最後まで読んでみて下さい!

FXの変動要因①政策金利

1つ目の変動要因は政策金利です。

「金利を制する者はFXを制する!」と言えてしまうほど大切な項目です。

なぜかというと、主要通貨においては、基本的に金利の高い通貨が買われる傾向があるからです。

上記のチャートを見てもわかる通り、値動きと金利差には高い相関関係がありますね。

沢山の通貨があるなかでも市場参加は、基軸通貨であるドルの政策金利に注目しています。

ドルの政策金利は、年8回開催されるFOMCで決定されます。

このFOMCはFRB理事や銀行総裁、計12名で構成されており、経済と物価の動向を注視しています。

しかし、実際には政策金利が上げられたからドルをロングしよう!といったトレードでは生き残ることはできません。

「噂で買って事実で売る」という相場の格言があるように、政策金利の変更が市場にすでに織り込まれているからです。

金利市場を分析する上で以下の項目に注目しましょう。

・2年や10年国債先物の値段(金利)
・国債の入札結果(需給の偏りが分かる)
Fedwatchによる利上げの織り込み具合
・イールドカーブの推移(30日、2年、5年、10年、30年)
・ドルのターミナルレート

米国債の入札については↓の記事を参照してください!

FXの変動要因②米経済指標

2つ目の変動要因は米経済指標です。

沢山ある指標の中でも今回は、FRBが最も重要視している「雇用」と「物価」に関する経済指標を紹介します。

FRBはこういった指標をもとに政策金利を決めるので、とても注目度が高いです。

またFOMC議長のスピーチや議事録を参考にすることで、FRBが何を重点的に見ているのか判断することができます。

米雇用統計(NFP)

米非農業部門雇用者数は、米国における雇用の拡大、縮小を判断する指標で、毎月第一金曜日に労働省労働統計局が発表します。

注目項目は以下の4つです。

・月間新規雇用者数
・失業率
・平均時給
・労働参加率

物価指標(CPI・PCE・PPI・ミシガン)

現在はパンデミックやウクライナ侵攻によって世界各地でインフレーションが問題になっています。

以下の4つをカバーすればインフレの動向を把握することができます。

中でもFRBは変動幅の小さい、コア指数をより重視しています。

・消費者物価指数(CPI)
・個人消費支出(PCE)
・生産者物価指数(PPI)
・ミシガン大学インフレ期待率

ISM景況指数

ISM製造業景況指数 vs SP500

ISM景況指数は、全米供給管理協会が公表している景気の良し悪しを判断する指標で、製造業者、非製造業者にアンケート調査を実施し、「良くなっている」「同じ」「悪くなっている」の回答結果を集計し、指数化したものです。

上記のチャートから分かるように、ISM景況指数と株価には高い相関関係があります。

・ISM製造業景況感指数
(新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫)

・ISM非製造業景況感指数
(事業活動・新規受注・雇用・入荷遅延)

貿易収支

貿易収支はFXにおける実需取引の部分です。

一般的な考え方として、貿易黒字が増えると、外貨がたくさん集まり、その外貨を円に換えて給料などを払う必要があるため、円買いの需要が増え、円高に繋がると考えることができます。

こういった実需による円買いは、反対売買を伴う投機とは違って、一方通行の取引であるため、じわじわと効果をもたらします。

しかし、FXは投機による売買の方が大きいウェイトを占めるため、あまり重要視しなくて良いかもしれません。

FXの変動要因③地政学&災害

3つ目の変動要因は地政学です。

市場で地政学リスクが意識されると、基本的にはドルや円といった主要通貨に資金が集まります。

これは、投資家がリスクを嫌い、株式や新興国通貨、仮想通貨などのリスク資産に投資してある資金を回収するからです。

2023年現在、注目されている地政学リスクは以下の通りです。

・ロシアの核兵器使用
・EUエネルギー問題
・中国の台湾統合
・北朝鮮のミサイル発射
・中東情勢

また、地政学リスクではありませんが、地震や寒波などによる災害にも注意しましょう。

日本で大きい地震が起きた場合は、円買い一択です。

なぜか?それは保険会社が資金を確保するために、円を買い戻すだろうと言った思惑や、円のキャリートレード解消による円買いが発生するからです。

FXの変動要因④テクニカル

4つ目の変動要因はテクニカルです。

テクニカル分析は意味がないという意見もありますが、人間がトレードしている以上、有名なテクニカルは効果があります。

個人的にテクニカルはあまり意識していませんが、重要イベント時の値動きは必ずチェックしています。

下記のテクニカルは最低限 知っておいて損はないでしょう。

・ダウ理論
・トライアングル
・トレンドライン
・高値、安値(平行線)
・サイコロジカルライン(節目)
・移動平均線(20、100、200…)

END

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Author: てぃけ
相場歴8年目の26歳。 主に「為替」「商品」「仮想通貨」のトレードに関する記事を書いています。金利や投機筋のポジション動向、直観を軸にした、中期的なトレードがメインです。