金(ゴールド)に投資するべきか?金の価値とは何か?

今回は「金の価値とは何か?」についてまとめてみました!

市場では、世界経済の先行き不安や、インフレーションの影響を受け、金の価格が上昇しています。

なぜ金が買われているのか?

金の価値とはなにか?

金に投資するべきか?

一緒に見て行きましょう!

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なぜ「金」の値段が上昇しているのか?

コモディティ市場では、金の価格上昇が注目を集めています。

なぜ今、金が買われているのでしょうか?

そこには様々な理由がありますが、ズバリ法定通貨の金利低下が一番の理由として考えられます。

コロナショックを受け、世界中の中央銀行は政策金利を低く設定し、お金を市場にばらまきました。

その結果、アメリカの実質金利がマイナスになる状態が発生してしまいました。(インフレヘッジ付き10年国債利回り参照)

これは米国のインフレ率がドルの金利を上回っている状態を指し、1年間でドルの価値が減少してしまうことを意味します。

この法定通貨の価値の減少から資産を守るための手段として、金が買われていると言うことです

ここで、なぜ金が選ばれるのか?と疑問が湧きます。

次から金の価値とは何か?についてみていきます!

「金」の価値とは何か?

金を持っていても、法定通貨のように金利が貰えることはありません。

(厳密に言うと金の貸し借り市場があるため、金利は発生します…)

それにも関わらず、なぜ金が買われているのでしょうか?

金の価値とは一体なんなのでしょうか?

それを一言で言うと、ズバリ「信頼」と言う事ができます。

「金」の歴史

まずは金の歴史から!

金が使われだしたのはいつなのか?

これにはたくさんの考察があり、考古学者の間でも考えは一致していません。

しかし、紀元前3600年頃の古代エジプトで、主に王様の装飾品として使われていました。

誰もが魅了される輝きにより、最古から富の象徴として用いられていたと言う事ですね。なんかロマンを感じますw

中でも紀元前1300年頃に作られたツタンカーメンの仮面は、誰もが知っているのではないでしょうか。

通貨としては紀元前700年頃に、リディア王国で初めて使用され始めました。


このように金の歴史はとても長く、現在においても世界的に価値があると認められています。

少なくとも通貨としての歴史は2700年以上あることになります。

それに対して、現在の法定通貨制度の始まりは1971年のニクソンショックからです。

付け資産が金から信用へとシフトしてから、まだたったの50年ほどしか経っていません

「金」は無国籍の通貨である

金は無国籍の通貨であると考えることができます。

私たちは毎日、日本の法定通貨である円を使って生活しており、円の価値は日本国の信用力によって支えられています。

円は価値が安定しているため、考えにくいかもしれませんが、もし日本の信用力が低下し、円の価値が暴落することになると、私たちの資産も減少してしまいます。

つまり、各国の法定通貨は、その国の信用力に左右されます。

しかし、ゴールドはどこかの国が発行しているわけではないので、どの国の信用リスクの影響も受けません

つまり発行主体の存在しない通貨と考えることができるのです。

こんなに素晴らしいものは他を探しても、そう簡単に見つけることはできません。(ビットコイン…?)

「金」は埋蔵量(発行量)が決まっている

金は世界で採掘できる量が決まっており、この希少性も価値の源と考えられています

対するドルの発行上限はありません。

特にコロナショックを受け、米国のM2(貨幣供給量)が急拡大しています。

市場への供給量が増えると、価値の低下を招くと言う事は自然な考えです

それでは、金の供給量はどうなっているのでしょうか?


人類史上、金は約18万t採掘されたと言われており、よくある例えで、東京オリンピックプール3.5杯分に相当と言われています。

対する残りの埋蔵量は5万tと言われており、残り約プール1杯程ということになります。

こう聞くと、案外少ないと感じる人の方が多いのではないでしょうか。

金は年間で3300t程採掘されており、この計算でいくと、残り15年で掘り尽くしてしまう計算になりますw

しかし、これは現在の採掘技術に基づいた計算なので、技術がより発展すると変わる数字なので注意が必要です。

なにはともあれ、法定通貨のように無限に印刷することは不可能です。

「金」に投資することで、価値の保存ができる(インフレヘッジ)

また、金をポートフォリオに組み入れることで、インフレに対するヘッジをかけることができます

これは不動産市場や、株式市場にも当てはまることですが、通貨と金の2つに絞って考えてみます。

インフレとは主に物価の上昇を指し、通貨価値の減少を意味します。

通貨の価値が減少するということは、相対的に金の価値が上がるということになります。

極端な例を上げると、1900年の日本ではお米10kgを1円で買うことができました。

しかし、2020年では4590円を出さないと10kgのお米を買うことはできません。

これは1円の価値が120年前と比べ4590分の1にまで低下したということになります。

もし、ここで世界共通の価値を保有する金を持っていれば、こうしたリスクを回避し、当時の価値を保存しておく事ができるということです

日本という安定した国では感じにくいかもしれませんが、デフォルト危機に陥っている国などでは法定通貨が暴落するため、金の価値がより発揮されます。

GOLD VS 米消費者物価指数 VS ドルインデックス

まとめ

ここまで、金の価値とはなにか?について解説してきました。

まとめると、下記が金の価値となります。


  • 金は埋蔵量が決まっており、増やすことができない
  • 遥か昔から価値が認められている
  • 金に投資することによって、個人の資産を守れる
  • インフレヘッジができる

最後に面白い見方を紹介して終わりにしようと思います。

今のゴールドは割安なのか?それとも割高なのか?を測る方法として、ドルの供給量(M2)と比較する方法があります。

下のチャートを見てわかる通り、貨幣供給量からみると、金は割安という事ができます!

現在の価格は約1800ドルです。これからどうなるか楽しみですね!

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Author: てぃけ
相場歴8年目の26歳。 主に「為替」「商品」「仮想通貨」のトレードに関する記事を書いています。金利や投機筋のポジション動向、直観を軸にした、中期的なトレードがメインです。